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DUNU DN-2002

少し前に欲しいという記事を書いてすぐに購入してしまいました。
なのでレビューを。

結論から言うと自分の中でのこれまでのイヤホンの中ではNo.1です。
個人的にはK3003よりもだいぶ良く感じます。
初見では地味な印象を受けた方も多いかもしれませんがその辺は後述で。


高域
刺さる前のギリギリ手前でチューニングされている感じです。
高域の感じはDN-2000とDN-2000Jでのユーザー評価を旨くクリアしているなという印象で
これ以上出ると聴き疲れするのが早くなると思います。
2000Jが少し出すぎかなという印象だったのが、この製品にうまく活かされています。

こう書くと、高域が弱いというイメージにもなるかもしれませんがそんな事はなく
非常に綺麗でクリアです。


中高域
普段はこの部分を書きませんが、
DN-2000は非常に高次元でまとまったイヤホンで最近までずっと使っていましたが
この帯域、1.5khz~2.3khzくらいですかね、この部分が少し引っ込んでいる印象でした。
そこから1khz~700hzくらいまでの繋がりにほんの若干の不自然さがあって、
K3003の劣化版というネットでの感想にも「仕方ない」と思う部分はありました。

中域
しっかりと高域、中高域から繋がって不自然さもなく
上手に鳴ってくれます。
ここのチューニングと音の繋がりのバランスの良さがこのイヤホンの良さを引き出していると思います。

低域
ダイナミックが2つなので、どんどん出るイメージですが
出すぎていません。
本当に「うんうん、この感じがベストだよね」と言わされる、そういう出方です。
なので2基のダイナミックはひとつは中域~高域もカバーしてるのかなとか想像しちゃいます。

分離感
解像度は高く分離感も良いです。
この価格帯で求められる解像度は充分満たしているかなと。

音場
広いです。
左右に広い感じでロックでギターが左右にPAN振りされているものなどは
本当に左右から聞こえる感じの広さです。
これはMIXにより聞こえ方が顕著に出るタイプのイヤホンだと思います。
そういう意味ではクラシックにもおススメできる数少ないイヤホンでもあります。


最初、視聴した時の印象は「良い音、でも普通かも」という感じで、
他の方もそういう印象を受けるかもしれません。 
 
これは最近のイヤホンが音の主張の強いものが増えてきた事にも関係あるかもしれません。
イヤホンを視聴して買うという部分では濃い目の味付けや、派手な印象の方が
ファーストインプレッションでは有利だからなのかもしれません。

実際、私も結構な数のイヤホンを買って、
購入後にあまり聴かなくなったり、結局色んなイヤホンを使いまわすというのは
”飽き”や”毎日は使いたくない”という部分があったからなのかなとも思います。

そういう意味では料理の味付けに似た世界で、
これが正解、というものは中々ないのかもしれません。

例えばSE846はとても理想的な音なのですが、味付けでいうと少し濃い目です。

私が持っている中でこれまで一番使用頻度が高かったのは
DN-2000とWESTONEのW40です。
両方とも過度な味付けはなくバランスの良いイヤホンだと思います。

で、DN-2002に戻しますが、基本的に毎日使用している程に気に入っています。 
厳密には違いますが、スピーカーで音楽を聴いている感じに近いです(聴こえ方ではなく)。
例えば幾つかのレビューで、DN-2002はクラシックに向いているという言葉を見かけますが
クラシック好きの自分としてはクラシックを高レベルで楽しめるイヤホンがそもそも
あまり無いという 印象が強いです。特にオーケストラになると何十もの楽器が
細かいステレオ配置されるので、まずはスピーカー、音場の広いヘッドホンの方が
アドバンテージがあると思います。これは駆動形式が同じ仕組みという部分もあり
イヤホンよりも余裕のある大きさで音の繋がりもしっかりしているので仕方ないかと。
これをイヤホンでは中々再現できないのですが、イヤホンの場合音声信号の変化に敏感などの
イヤホンならではの優位点もあったりします。

DN2002はその点で、イヤホンでオーケストラを聴く新しい到達点に達しているとも感じます。
さすがにスピーカーで聴くのと比較はそもそもの比較対象ではないのですが、
音場の広さ、残響感を感じれる点、低域~中高域までの繋がりの良さと分離感で
クラシックもかなり楽しんで聴けますホントに。

じゃあクラシック向きかというと、基本的にロック、POP、EDM、全て満足して聴けます。
そもそもクラシックが聴ける高レベルのスピーカーはその他のジャンルも大抵満足に聴けますので
これまで全ジャンルを高レベルに満遍なく満足できるイヤホンというのが数少なかったです。
また、満足できるものも少し味付けが濃かったりという部分では、
非常にバランスよく満足できるのは個人的にはこのDN-2002が初めてかもしれません。

今までのDUNU製品と比べると、第一印象での派手さはありません。
故に視聴のレビューでは目立たないのかもしれないですね。
ただ、自分の中では間違いなく高次元を超えた二歩三歩抜きん出たイヤホンかと思います。

日々使うイヤホンとしては満点ではないでしょうか。
高いイヤホンなどもある程度嗜んだ人には是非聴いて手にして欲しいイヤホンかなと。