エティモティックリサーチ社のER4Sという、8年ほど前に日本にやってきて今も最高クラスの評価を受けているイヤホンがあります。

 私個人もこのイヤホンだけは不変の傑作だと思います。
この先何年もその評価は変わらないでしょう。 

普通の使用でも何ら問題ないと思いますが、現在までで私がER4Sをどの組み合わせで聴くのが更に良い音が得られるのか紹介したいと思います。


ER4Sは高い解像度と原音忠実性がありますが唯一低音~中域にかけて、音楽鑑賞の観点で見ると物足りなさが少しだけあります。

そこをカバーしつつ、音場も広げてやります。 
全部ひっくるめて10万円以下でたどり着けるのでコスパも良いかもしれません。

イヤホン:ER4-S(27,000円)
プレイヤー:IPOD TOUCH(23,000円)
ヘッドホンアンプ:FIIO E11(12,000円)
リケーブル:ZEPHONE シルバーシーガル S - ETYMOTIC RESEARCH ER4S用イヤホンリケーブル(8,500円)
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EQu(IPOD用アプリ 無料)

プレイヤーも含めた合計額は7万円ほどです。

EQuの設定は下記です。
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2khz付近は好みによって上げないでもいいかもしれません。
空気感を強調したい場合は8khzのポイントをダイレクトに少しあげるといいでしょう。
余談ですが、空気感というのはイヤホンなどしていない素の耳で大気や風が耳に触れた時に感じる高域の擦れた感じに近い部分です。シンバルの高域の余韻などは4khz~8khzの間くらいの感じのものが多いのでこの付近を強調すると空気感が出てくると感じるのはその影響かもしれませんね。
128~1khzの調整が肝になってきます。ここの調整が弱いとスカスカな感じの音になってきます。
女性ボーカルの色気とかはよく目にしますが、この中低域から800hz付近のポイントが女性ボーカルの色気のポイントでここがしっかりしていると声に芯がちゃんとある感じになります。強調しすぎるとボヤっとするのですが無いとスカスカな感じになる難しいとこです。
 

ヘッドホンアンプはかけるコストに対して得られるパフォーマンスが、金額が高くなるにつれそれほど感じられないのでE11で十分だと個人的に感じます。もう少し予算あればDENONのDA-10も良いです。
或いはIPODとアンプを繋ぐケーブルをALO AUDIOのSXC22あたりにしても良いかもしれません。
こちらも余談ですがケーブルは博打に近い買い物ですよね。
一般的な店舗では売ってませんし、試聴ができるものとも言い辛い。
製品によっては殆ど何も変化が感じられない・・・というw
このALO AUDIOのものもこだわって聞いてないと変化らしい変化というのは微々なものですが、格帯域ごとの音の繋がりが良くなるというのが私の感じた印象です。なのでマルチドライバのようにネットワークで帯域を分けるタイプよりシングルドライバやダイナミック型のものと相性がいいかもですね。
 

 ZEPHONEのリケーブルですが、ER4Sもリケーブルできます。
製品自体が少ないのですがEイヤホンなら通販で買えますね。
これはER4Sの物足りない唯一の部分だった低域~中域を少し豊かにしてくれます。全体的な音質も微妙に変わります。イコライザでのカバーでなく補完する感じなので後々にイコライザで調整した時に差がでます。


こんなところでしょうか。
 10万円以下で揃う、オーディオファンが聞いても満足してくれる(と思う)組み合わせです。

ちなみにPCでの場合

ヘッドホンアンプだけUSB DAC機能のついているものであれば殆ど同じでいけます。
最近売れているONKYOのDAC-200でも良いと思います。

私の場合再生にはITUNESとWINAMPを使用しています。
イコライザもEQuに近い形で微修正すれば良いでしょう。
ちなみにWINAMPはハイレゾ音源の再生も何気に対応しています。昔のプレイヤーなんですけどね、ずっと昔からFLACなど幅広いフォーマットに対応していました。